現在『KIMONO』という補正下着(矯正下着)のブランドを立ち上げ、商標登録の申請をしたアメリカのセレブであるキム・カーダシアンさんが話題になっています。
なぜ大きな問題に発展しているのか?というと『KIMONO』というブランド名が日本の『着物』と同じ読み方だからです。
日本のファッション文化の代表である『着物』がキム・カーダシアンさんの矯正下着『KIMONO』と混同するということが問題となっています。
つまり、『KIMONO』イコール『着物』が世界の人々のなかでは「下着」にイメージされてしまい、日本人の考える『着物』が下着と認識されてしまう恐れがあります。
そういうことで日本では『KIMONO』という名前を変更、使わないようにさせる運動がSNSを中心に活発になっています。
キム・カーダシアンとは何者?
キム・カーダシアンさんは、本名がキンバリー・カーダシアン・ウェスト(Kimberly “Kim” Kardashian West)
1980年10月21日生まれの38歳です。
身長は複数のメディアでは157~159センチの間とされているので、150センチ後半のようです。見た目とは違い、以外に小柄ですね。
お子さんが3人います。
彼女は最初、パリス・ヒルトンの友人とスタイリストとしてメディアの注目を集めたが、2007年に元恋人レイ・ジェイとのセックス・テープ[5]が流出したことで、広く認知されるようになった。その後、彼女とその家族に密着したリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』が放送されると人気を博し、シリーズ化された。また、幾つかのスピンオフ番組も制作された。これ以降、彼女の私生活は広範囲に渡ってメディアに取り上げられるようになった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キム・カーダシアンさんが最初に注目されたのは10年ほど前くらいに話題になっていたアメリカのセレブ、パリス・ヒルトンのスタイリストとして注目されており、その後に彼氏との動画が話題となり、広く認知されるようになりました。
その後、リアリティ番組で家族と出演したことで知名度がさらに上がったようですね。
キム・カーダシアンさんはメディアやSNSでの活動を広げて、モデル、女優。自身のブランドを立ち上げたりして、活動の範囲を広げています。
京都市が声明を発表するまでに発展!?
『KIMONO』の話題については、京都市長が文章で声明を発表しており、日本の『着物』文化を尊重することを促しています。
文章は日本語と英語の2つあります。
これが日本語の書簡内容です。
KIMONO Intimates 社
キム・カーダシアン・ウェスト様
「きもの」は,日本の豊かな自然と歴史的風土の中で,先人たちのたゆまぬ努 力と研鑽によって育まれてきた日本の伝統的な民族衣装であり,暮らしの中で 大切に受け継がれ,発展してきた文化です。
また,職人の匠の技の結晶であり, 日本人の美意識や精神性,価値観の象徴でもあります。 さらに,近年,日本人はもとより,日本を訪れる多くの外国人旅行者が,きも の姿で京都のまちを,また日本のまちを散策される光景も増えています。
これは, まさしく,日本が誇る伝統文化である「きもの」が,世界の人々に愛されている ことの表れであります。
そして,今,私たちは,すべての国民の皆様とともに,日本のこころや文化の 象徴である「きもの文化」を,ユネスコ無形文化遺産への登録を目指す取組も進 めています。
私たちは, 「KIMONO」「きもの」「着物」の名称は,きものやきもの文化を愛す るすべての人々共有の財産であり,私的に独占すべきものではないと考えます。
是非私たちの思いをお汲み取りいただき,ブランド名としてのご使用につい てお考え直しいただきたく存じます。
キム様には,私たちの強い思いを御理解いただくためにも,「きもの」をはじ めあらゆる日本の文化を守り育ててきた京都にお越しいただき,「きもの文化」 の神髄に触れていただければ幸いです。
出典:https://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/cmsfiles/contents/0000254/254139/besshi.pdf
文章を見ればわかる通り、『KIMONO』というのは『着物』と混同するし、『着物』文化は日本のものなので商標登録はやめてほしいという内容となっています。
経済産業大臣もツイートで言及!?
経済産業大臣の世耕弘成さんもツイートで言及しているので、国際問題規模に広まりを見せています。
着物は日本が世界に誇る文化です。しっかりと審査してくれるよう、アメリカ特許商標庁にも話をしたいと思います。 https://t.co/aFFHIwGUTV
— 世耕弘成 Hiroshige SEKO (@SekoHiroshige) 2019年6月28日
この問題は、アメリカ特許商標庁が承認するかしないかが一番の焦点となっており、商標登録の申請が却下されれば、ひとまずは問題は収まるはずです。
しかし、このまま『KIMONO』というブランドが広がり、『着物』が下着と認識されてしまうようなことがあれば、ブランドそのものをやめてもらう方向へ動きそうですね。
キム・カーダシアンの狙いはなんなのか?
個人的な見解では、キム・カーダシアンさんの狙いは一連の話題になることを狙って『KIMONO』というブランド名にしていると思われます。
つまり、「『KIMONO』って名前にしたらバズるんじゃね?」という感じで『着物』にかぶせているということが考えられます。
今回のように話題になればなるほど、知名度が上がるので狙い通りかもしれません。。
「悪名は無名に勝る」という言葉もあるので、目立つために名前を『KIMONO』にしたということは十分に考えられます。
今後、アメリカ特許商標庁が商標登録の申請を認めるかどうかが注目されるでしょう。